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591 大阪府立中之島図書館 野口孫市

建築家を目指した頃から、本に投資し、精読、乱読、積読(つんどく)で、事務所のスペースを支配してきた。
しかし、最近は大阪市立図書館(340万冊)と大阪府立図書館(180万冊)を利用している。

どこかで聞いたようにネット検索・予約、自宅で読み、返却ポストに返却しています。
便利、無料、収納スペース不要。期限があるので、読むキッカケにもなります。

しかし、話題本は、予約してもいつになるか分かりません。
たとえば、1Q84は、大阪市の図書館で73冊に対して1847人待ちです。
でも、私が借りる本は話題が低いので新品が多く、すぐ手にできます。

大阪府立中之島図書館は、自宅から歩いて5分。都会生活やめられません。
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中之島図書館は、明治37年に住友家の寄付によって、野口孫市氏と日高胖氏の設計によるネオバロック様式。
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コリント式円柱に支えられる正面はギリシア神殿を、ドーム状の中央ホールは教会を思わせる造りとなっている。
意匠はAndrea Palladio(アンドレア パッラーディオ)設計のヴィチェンツァにあるVilla La Rotonda(ヴィラ ロトンダ)に由来する。
しかし、中央階段での移動など求心性の高い形態は、周りの市役所・公会堂が建ち、外観には趣きは感じなくなっている。
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大正11年には左右の両翼が増築され、ほぼ現在の建物が完成した。
昭和49年に国の重要文化財に指定。

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いま、借りている本。全部読むつもりです。

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by million-lion | 2009-07-11 18:01 | 5 古典建築・現代建築

512 西本願寺 書院

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京都駅から烏丸通りを上がると東本願寺、手前の七条通りを西に折れ、堀川通りには西本願寺。
御影堂の屋根の葺替えが終わり、巨大な姿が現れています。
堀川通りを上がり1本目、西本願寺の手前角、北小路通を入ると国宝【唐門】があります。
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でも、もう少し進むと大玄関門、その先に台所門があります。
ここの守衛さんに声を掛けると中に入れます。

そこは、本願寺の書院の【大玄関】、【中雀門】、【玄関】、【唐門】などが、自由にじっくり見学でき、近くから撮影もできます。見ごたえがあり、観光客はゼロ。
そのまま進むと御影堂の前庭に繋がっています。
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【唐門】 
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【大玄関】
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【中雀門】
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【玄関】
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今回利用した通用玄関
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見学したのは【大玄関】の奥にある、南能舞台、黒書院、虎渓ノ庭、北能舞台など、と飛雲閣(内部も見学できました)です。
今回、特別の撮影が許されましたが、ブログなどで使用しない条件なので、写真はありません。
すみませんが、西本願寺のホームページで内部の姿と解説をご覧ください。
http://www.hongwanji.or.jp/about/kenzo/
書院等の見学は、申し込めば出来るようですが、撮影は禁止されています。
また、許可されても内部は、創造以上に暗く手取り撮影ではブレまくりです。

特に、拝見したかった白書院の対面所=鴻の間は、日本では珍しい奥行きを強調した極めて少ない例です。
(表)南能舞台から対面所、上段に伸び、対面所の列柱が強調する奥行き。

それそれの間、廊下に当たる狭屋の間、格天井の絵など、保存状態もよく実に美しい。
また、凄く暗く幽玄の世界が広がっています。

桃山建築は、きっと西洋の教会建築の影響を受けた、とより確信した。

(裏)北能舞台は、唯一の玉石のうろこ敷。
魚のうろこが立つように石が一定方向に向いて整列している敷き方で力強い。

虎渓ノ庭は、のんびりと透けた庭。

飛雲閣の内部は、広さが意外とあった印象でしょうか。

御影堂の大公孫樹は、一本で前庭を支配している。
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なお、私のパソコンの壁紙は現在、白書院(対面所=鴻の間)で、凄い迫力です。
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by million-lion | 2009-07-09 22:30 | 5 古典建築・現代建築

495.91 桂離宮 月波楼

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古書院の月見台は、池の岸辺から大分隔てているが、【月波楼】では、池は真下にある。

昇る月を一刻も早く見られるようにと言う目的から、楼の名にふさわしく高く盛り上げその上に、池に乗り出すように建てられている。

東側から南にかけて濡縁が廻り、濡縁の手すりの高さに揃えて刈り込みが広がり、東では池の幅が狭いので、座ると池は消え紅葉山と月の出だけが見える。

南は池面が広いので、その池面に月影を落とすのが眺められる。

月の出だけでなく、月の移りゆく姿をいろいろと楽しめる。

屋根の架構を全て化粧としてあらわされ、とても透けて軽快になっている。

以上で桂離宮は終わりです。

桂離宮見学は、月始から3ヶ月先の申し込みです。インターネットでも申し込み出来ますが、枠が少なく抽選で外れました。
往復はがきに4人まで申し込め、二ヶ月前に申し込み1回で当りました。
詳しくは、宮内庁のホームページをご覧ください。

http://sankan.kunaicho.go.jp/

次は、修学院離宮の見学を8月に予定しています。

お楽しみに
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by million-lion | 2009-07-06 20:16 | 5 古典建築・現代建築

495.9 桂離宮 古書院 月見台 

【園林堂】を後にして広い芝地から【書院】に向かいます。
しかし、内部の見学はできません。
いつか、建築界の実力者になって内部の見学を果たしたいものです。

見学では、歩きながらの【書院】の外観を見て、月波楼に行きます。
その間、ライブ感を味わえるように並べました。
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桂離宮は「源氏物語」や「白詩文集」から観月を主題になっている。
王朝時代には観月のために楼閣の廂を切ったりしたが、古書院二の間から槫板(小幅板)張りの縁、その先から東に張り出した桟敷を造り、月見台で観月を楽しんだ。
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月見台ごしに眺める苑池は、桂離宮での最高の眺望のはず、でも月見台の下では視線的に低く、せめて月見台の下でわずかでも観月の擬似体験を味わえる時間が欲しかった。
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森蘊氏の計算によれば寛永元年(1624)仲秋満月の月の出は、東南13度で古書院との差は6度、完全に目指して配置されたと思われる。
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仲秋の名月の際には、月見台の左方木陰にある松琴亭の右側あたりから月が昇り始て、約1時間後には正面の水面に月影を落とす。
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今は、井戸水を汲み上げて池に補給しているが、昔は桂川から水を引き入れていたので、水草が漂い、今とはすこし異なった趣であったと思われる。
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by million-lion | 2009-07-04 17:56 | 5 古典建築・現代建築

495.3 それぞれの桂

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●タウト
桂を「目を悦ばす美しさ」と表現、近代主義の機能的建築としての美を発見したと賞賛する。また、天皇的「ほんもの」、それに対し将軍的な表現を「いかもの」とした。以降、近代主義者の読解は、構造材・素材の表し、直線材を自由に組み合わせた空間構成、非対称な組み立ての美しさ、装飾性の払拭、モンドリアン風の抽象空間など、近代主義の原理を完全に充足し、西洋の近代建築のモデルとした。

●グロピウス
桂を鑑賞し、親しみの持てる空間、石畳、植え込みなどは、人を魅了するほど美しいが、松琴亭前庭の石組など、細部に遊びをしすぎていることは、ときに空間のとらえ方の連続性や統一性を実体としてとらえている。

●コルビュジェ
茶室や数寄屋の内部は細い線が多すぎてうるさいと感じ、日本建築に興味を示さず、桂を案内されているが評価した気配はなく、ノートのスケッチは卍亭だけを記している。
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●伊藤忠太
桂離宮内の小堀遠州作と称する茶室を、世人は深く推奨するが、之は遠州の作ではなく、桃山時代の茶室に比較すれば、著しく見劣りするのは止むを得ず、又、桂離宮などをパルテノンと同等に比較するような人物は、たいした建築家ではない、とタウト断じた。

●堀口捨巳
近代主義的なものと民族主義的なものに架橋する理論を探し、近代的なものと民族的なもの、西洋的なものと日本的なもの、と相容れない要因の相互に架橋する理論を証明しようとした。
数々の詩歌の参照された、文学的アリューションの織り成す空間としてもタウトが違和感をもった蘇鉄山、朱塗り大橋も、白藍石市松模様も、必要な構成要素と想像した。

●丹下健三
近代主義的、王朝風「桂」像(弥生的性格)を否定して、そこに近代さえも超克した民衆的な「桂」像(縄文的性格)を発見しようとした。
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by million-lion | 2009-06-17 19:00 | 5 古典建築・現代建築

495.2 桂離宮 造営と作者

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古い建築や庭は、現代建築のように短期間で完成するのでなく長い年月をかけ、手を加え今日の様子になることがある。
そのたびに好みが変わり、複雑な構成や表情となり、その対比が桂離宮の面白さのひとつです。
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造営
大規模としては三度
第一度は、元和六年(1620)、(1579~1629)によって計画が始まり、寛永二年(1625)にほぼ完成。
古書院は本宅からの移築で月見台が付け加えられ、この時期に庭が築造され、月波楼、松琴亭が配されたと思われる。

第二度は、智忠親王により、寛永十九年(1642)ごろから始められ、正保二年(1647)
に完成、新御殿の増設、庭の改修、賞花亭の移設、外腰掛、卍亭などが新設されたようです。

第三度は、智忠親王の晩年、後水尾上皇の御行幸のために、御幸門などの新設、
新御殿の内部などの意匠改修が行われた。

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作者
桂は、戦前では小堀遠州作とされたこともあり、特に大正時代は遠州好みが流行、いつのまにか小堀遠州作の代表と評された。

でも、最近は研究が進み小堀遠州が関わった事実がない。
では、作者は誰か

第一度目の造営の作者は、細川幽斎の影響を受けた智仁親王が中心となり、現場の指揮は、中沼左京、配下の庭造り与四郎であると思う。

●中沼左京
天正七年(1579)~明暦元年(1655)
初名は喜多川与作、のちに元知と称した。
堺の町衆の出、初め近衛信尹に仕え、その推挙によって中沼に養子に入り、中沼家を継いで、奈良の興福寺一乗院門跡(修南寺)諸太夫となった。
庭づくりと茶室のことに関しては、小堀遠州とならび、夫人は小堀遠州の妻の妹。

●庭造り与四郎
下賤の出で、河原者与四郎と呼ばれ、小堀遠州や中沼左京の下で働き、後に賢庭と命名されて、石組の「天下一の名手」と謳われた。
代表作に醍醐寺三宝院・圓徳院庭園・伏見城庭園・南禅寺金地院庭園(小堀遠州作)がある。

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つまり桂離宮は、小堀遠州作ではないが、遠州の非常に近い関係者であり、その後、造営の頃には遠州好みの様式化が確立され、その傾向が鮮明になったと思う。

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それまでの建築は、武家造りや書院造りは棟梁の技量や意思によるもので、建築主の直接的な意向や好みの反映するものではなかった。
それに対して、桂離宮は大名で茶人、知名度の高い小堀遠州作ではないが、建築主の智仁親王が自らの意向や好みを当時一流の茶室建築の作者と庭師に求めたことから数奇屋造りの始まりで代表作なのです。


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by million-lion | 2009-06-12 17:44 | 5 古典建築・現代建築


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