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817 MOMOとエンゲの遺言

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旬を味わうのであれば松茸が走りで,なぜか今年は2回も味わえました。
まだ8月なのにデカイ生牡蠣も。

旬の読み物とすれば[MOMO]と[エンデの遺言]をお勧めします。

[MOMO]はミヒャエル・エンデの児童小説で,[エンデの遺言]はNHKの番組でエンデのインタビューなどを本にされたものです。

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まず[MOMO]
モモという少女が大きな街の古びた廃墟のような円形劇場に住みつく。
モモには人の話にじっと耳を傾けるだけで、人々に自信を取り戻させるような不思議な力がそなわっているらしい。
そんなモモのところに“灰色の男”たちがあらわれる。

“時間貯蓄銀行”からやってきた灰色の男たちは、時間を節約して、時間貯蓄銀行にその時間をせっせと預ければ、利子が利子を生んで人生の何十倍もの時間をもつことができるというふれこむ。
モモは,これは時間泥棒だと思った。

けれどもその街の人々は時間泥棒たちの言葉巧みな説得に誘導されて、しだいに余裕のない生活に追い立てられていく。
気がつくと時間とともに人生の意味も失っている。
モモは盗まれた時間を人々に取り戻すため、カメのカシオペイアとともに灰色の男たちとの戦いに挑んでいく‥‥。

貨幣経済社会の矛盾を暴こうとしたファンタジーです。

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次にエンデの遺言
気になったところの断片を
「ファンタジーとは現実から逃避したり,おとぎ国で空想的な冒険をすることではありません。ファンタジーによって,私たちはまだ見えない,将来起こる物事に思い浮かべることができるのです。私たちは一種の予言的能力によって起こることを予測し,そこから新たな基準を得なければなりません」

「どう考えてもおかしいのは資本主義体制化の金融システムではないでしょうか。人間が生きていくことのすべて,つまり個人の価値観から世界像まで,経済活動と結びつかないものはありません。問題の根源はお金にあるのです」

「重要なポイントは、例えばパン屋でパンを買う購入代金としてのお金と株式取引所で扱われる資本としてのお金は、2つの全く異なった種類のお金であるという認識です」

自明なことを自明にしない
「問題は全科学が自負する客観性なのです。私はこの客観性には異論があります。ナイーブな基本姿勢に思われます。その結論では自然科学とその一連のものが計測,計算できるものだけを現実として認めるということです。それは現実のあくまで一部であり,もしかしたら重要な部分でさえないかもしれないわけです」

影響を受けた思想家ルドルフ・のシュタイナーの社会有機体三層論を用いて説明。
「人は三つの異なる社会レベルの中に生きています。誰もが国家,法のもとで生活に属しています。生産し,消費する点では経済生活のなかで生きています。そして美術館も音楽会も文化生活の一部ですから文化生活も誰もが行っていることです。この三つの『生の領域』は本質てきにまったく異なるレベルです。今日の政治や社会が抱える大きな問題は,この三つがいっしょにされ,別のレベルの理想が混乱して語られていることです。……」

ルドルフ・のシュタイナーの社会有機体三層論とは
シュタイナーによって提唱された社会論でフランス革命の理念である自由・平等・友愛の源流は,あの謎の伝説組織フリーメイソンのスローガンに由来し,社会三層化論では、この理念を発展させ「精神生活における自由」「法律上の平等」「経済生活における友愛」の異なる原則に基づいて運営される社会を理想とする。
つまり“自由”は精神と文化,“平等”は法と政治,“友愛”は経済生活で,誰もが他人のためにも愛情をもって仕事をすることで金利や資産で優雅な暮らしは,社会に寄与することではない,ということ。

※友愛をスローガンに掲げた総理は合えなく支持率を下げましたが,その父が日本のフリーメイソンでした。

もう一人の影響を受けた思想家はシルビオ・ゲゼルです。
「お金は老化しなければならない」というテーゼを述べる。
ケインズが[雇用,利子および貨幣の一般理論]のなかで
「シルビオ・ゲゼルは不当にも誤解されている。彼の著作には深く鋭い洞察力のもつ明晰さが含まれており……われわれは将来の人間がマルクスの思想よりはゲゼルの思想からいっそう多くのものを学ぶであろうと考えている。『自然的経済秩序』の序文を読む読者は,ゲゼルのもつ道徳的価値を評価できるであろう。われわれの見解ではこの序文のなかにこそ,マルクス主義に対する回答が見いだされるべきである」

自由貨幣,老化するお金,地域貨幣,交換リング……

20世紀はグローバリゼーションの世紀
世界の製造工場は欧米からコストが安いから日本から韓国,台湾東南アジアへ,そして中国,今後はベトナムへと安価な製品を大量に製造され,世界に供給された。

地域の個人が買い物をして支払うお金が,銀行に集まり,その資金が資本家に利用されて投資される。それは,地域から資産が吸収され,地元に反映されず,その資金で第三国の環境破壊される可能性でもある。

その金融資本主義による経済活動は,既存の国家や地域などの境界を越え,地球規模に拡大して様々な問題がおきた。最も深刻な問題は,経済格差による貧困と地球の資源の枯渇です。

経済競争に勝つのはいつでも巨大なものです。

※家内工業であった私の実家も40年前にグローバリゼーションの波に呑まれ,家の中に響くミシンの音が途絶え,静まり返った日のことを今でも記憶しています。

ちなみに作者のミヒャエル・エンデは1995年8月28日に亡くなり今日が命日。

[エンデの遺言]を今日読み終え,続けて[MOMO]を読み進めています。

経済音痴でもまた大きな波が押し寄せてくる,と感じていたがもうとっくに呑まれてしまっている。
少し遅いかも,でも希望を捨てずに学び中。

アインランドの「水源」とエンゲの「MOMO」どちらを経済のバイブルにしようか。

21世紀はグローバルに考え,地域で活動する反グローバリゼーションの世紀?
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by million-lion | 2010-08-28 16:28 | 8 芸・美・文化・歳時記

513 伏見稲荷 鳥居

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伏見稲荷大社の本殿の裏手にある奥宮から始まる鳥居の道,さらに奥に進むと、道は二股に分かれる。
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双方の道沿いには、無数の鳥居が連なるように並ぶ。
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ここは「千本鳥居」と呼ばれ、正確には左右の道を合わせて809本あるらしい。
千本鳥居の先にも、鳥居は延々と続き「神体山」とされる稲荷山を巡る道は約4キロ。
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大社全体では、人がくぐれる大きさの鳥居は5千本以上あり、もっと小さな鳥居を含めると「本当は数え切れない」という。
奉納希望者が多く申し込んでも1年以上は順番待ちで,境内に新たに鳥居を建てられる場所がほとんどなく、前の人が建てた鳥居が朽ちて場所が空くのを待っている状況です。でも約40万から130万円です。
一度,最後の稲荷山までいったことがあります。そして,清水山の山頂を通り,八坂神社までのハイキングしました。

おまけの一枚
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いま伏見稲荷大社は来年の鎮座1300年に向けて本殿の改修工事中。
そのため通路が白い金属板で囲われている。
白い鳥居のようで,大鳥居の朱が反射して幻想的な光景に遭遇しました。
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by million-lion | 2010-08-26 19:11 | 5 古典建築・現代建築

512 春日大社 石灯篭

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春日大社には燈籠は石燈籠約2000基、釣燈籠約1000基の合計約3000基ある。
平安末期より家内安全、商売繁盛、武運長久、先祖の冥福向上などの願いをこめて寄進され,全国一の乱立する石燈籠でしょうか。
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春日灯篭という名称もあるくらいですからここが石燈籠の本場でしょう。
いつか万燈籠も体験しなければ。
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石燈籠といえば、神社の参道の両わきに立つもの、庭の添景として置くものなど、伝統的な風景に欠かせない存在です。
元来は、仏教寺院の仏像を安置する仏堂や仏舎利を納める五重塔の正面中央に立てられたもので仏教からの影響です。

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神社を訪れると石燈籠の意匠に興味がいくので,いつかもう少し勉強して石燈籠集を公開したいと思っています。

次回の予定は,乱立する石燈籠に対して整列する鳥居です。


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by million-lion | 2010-08-25 17:27 | 5 古典建築・現代建築

建築家の肖像


モデルになっています。

肖像写真研究会 五彩奏 Vol.4

「原田文裕と仲間たち」展

2010.8.24火曜日~2010.8.28土曜日

AM11:00~PM7:00(最終日6:00)

スペース わなか
大阪市中央区千日前2-4-13
06-6446-3158

ご来場ありがとうございました。
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by million-lion | 2010-08-24 00:00

888 神仏習合

「夜明け前」の維新は廃仏毀釈で寺は受難の時代。
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乗り越えた神仏習合?
さすが東大寺。

東大寺は土着信仰と仏教信仰を折衷し,神も仏も一つの信仰として編集しています。
お水取りの「過去帳の奉読」では,日本中の1万3千ほどの神様,関係の深い人々,青衣の女人(幽霊らしい)の名も読み上げ,正月にはお隣の春日大社にお経あげに行っています。

日本以外の神様だって祀っています。

皇室ですらキリスト教に改宗を考えていた人々もいたようで。

神も仏もキリスト教も何でも祀ろう,祈ろう。

それでいいのだ。

国家神道の排除する思想より,内外から様々なものを受け入れ,独自の編集する文化が日本の本質ではないのでしょうか。

まず,修二会において練行衆が最初と最後にお参りする三社,「惣神所」と呼ばれる。
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興成神社
東大寺の地主神で,二月堂のすぐ下に火の粉かぶりに鎮座する。興成社は祭神は豊玉媛命で、玉依姫命は御妹で海神といわれる。
右側の奥に飯道神社。
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飯道神社
二月堂の南東に鎮座する滋賀県甲賀市の飯道神社。
東大寺大仏殿の修覆に際して信楽杣産の木材が用いられたことから飯道権現が祀られる。
祭神は,火の神の軻具突智神、土の神の埴山媛命、五穀の神の稚皇産霊神。
ちなみに義母の実家がその杣中の名家。
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遠敷神社
二月堂の北東に当たる上手にある板玉垣と鳥居の中に瓦葺の社殿が鎮座する。
二月堂お水取り行法は、福井県小浜市の遠敷川の神水を遠敷明神が二月堂観音に送水し、この閼伽水をくむ行法であって、遠敷明神を祭る神社が若狭彦神社で、その祭神が彦火出見命である。

次は,
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辛国神社
「天狗社」とも言われ,東大寺を建てるのに功労が大きかった百済系移住民を祭った神社で,祭神は韓国翁。
東大寺創建時に様々な障害をもたらした天狗たちを良弁僧正が改心させ、仏法護持を誓約させて祀ったといわれている。
東大寺では、大法会の前夕に必ずここで天狗妨害封じを祈る。
東大寺建立には、百済系の高僧(良弁と行基)が指揮をとり,建設には新羅系の猪名部氏が、大仏鋳造には百済系の国中氏による。

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三月堂(法華堂)の横にある弁財天社と思いますが,表示なく詳細不明です。
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「手向山(たむけやま)八幡宮」は、大仏鋳造の時にその守護神として宇佐八幡神を勧請された。一様,廃仏毀釈で東大寺から独立しているが,東大寺の敷地内のまま。

猛火のなか網羅したつもりが調べ損ねたのは,五百立神社。なので写真無し。
東大寺「南大門」から「大仏殿」へ向かう参道の左側に小高い丘にが鎮座している。「番匠(ばんじょう)社」とも云われて、東大寺造営500人の木匠を祀っている。

くいしんぼな 一眼さん
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by million-lion | 2010-08-23 19:27 | 8 芸・美・文化・歳時記

816 夜明け前 島崎藤村 

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NHK大河ドラマの『龍馬伝』の幕末。
その幕末,ペリー来航から開国、そして維新を経て、日本が近代国家として確立していく明治十九年までの激動の時代を描く歴史大作で,
「木曽路はすべて山の中である」
という有名な冒頭を知っていても読んだことありますか。
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舞台は木曾馬籠。
旧家の後継ぎ息子・青山半蔵(国学者だった父がモデル)は、明治維新に“新しい民の世”の到来を夢見るが…。
明治維新から近代日本へと向かう激動の時代の中で翻弄され、苦悩し挫折していった庶民の姿を壮大なスケールで描いた。

明治の文学者で夏目漱石は今でも人気があるが,もうすっかり忘れられているかも知れない島崎藤村は,1943年8月22日に没。

12年後の1954年8月22日が私の誕生日です。

「中央公論」に『夜明け前』の連載が始まったのが昭和4年、藤村が最晩年の56歳。

そうです今日がその56歳。

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昭和4年は,世界大恐慌が始まり,昭和6年の満州事変、昭和7年犬飼首相暗殺と日本がふたたび大混乱に突入し,今とよく似た経済と政治が混乱の時代であった。

藤村の『破壊』を読んだ記憶があるが,『夜明け前』は長編なので途中で挫折したか未読です。ちょうどいいタイミングなので,この長編小説に挑みます。
青空文庫からダウンロードし,アンダーラインや文字に色をつけ,しっかり読み込もうと思っている。
「夜明け前」は,『二十世紀の十大小説』で日本の近代文学はこの作品によって頂点に達したともいわれる。

松岡正剛によれば,「歴史の本質」に挑んだ文学で,日本人のすべてに「或るおおもと」を問いで,
その「或るおおもと」がはたして日本が必要とした「歴史の本質」だったのかどうか、そこを描いたのだ。
それは一言でいえば、いったい「王政復古」とは何なのかということだという。

竜馬が変えようとする日本のシステムがその後どうなったのか。
そこから今日のある「日本の本質」がまだ続いている。

冒頭、何気ない表現
「木曽路はすべて山の中である」

表舞台で歴史を変えた坂本龍馬には本当の歴史は宿らず。山の中で暮らす無名の庶民にあってこそ、本当の歴史、真実の歴史があり、凝縮される,と自然主義作家の藤村の意図があるのでしょうか。

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by million-lion | 2010-08-22 00:00 | 8 芸・美・文化・歳時記

578.1 佐川美術館 樂吉左衞門館

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水庭を眺める経路空間を特徴とする本館との連続性を保つ地下の入り口に続くアプローチ。
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以前,京都の楽焼の家元に併設されている美術館を訪問して楽焼の迫力に圧倒された。
門から住まいを覗くと第15代当主の楽吉左衞門氏がちょうど居られた。

その当主の作品を展示する美術館が作られることを知り,テレビ番組でその過程が紹介され,楽しみにしていた。

水庭の最奥にある新館の樂吉左衞門館は2007年に十五代樂吉左衞門の陶芸(樂茶碗)作品を展示するために敷地内に新館として併設されている。
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十五代樂吉左衞門氏の創案に基づき、3年に及ぶ設計、2年の施工期間を経て、2007年9月に開館。

当代の示された構想は、
・葦の茫々と茂る水庭に浮かぶ現代の茶室と当代の樂茶碗の展示室を設ける。
・茶室はコンクリート仕上とし、水面との位置関係を異にする小間と広間で構成。緩勾配の茅葺屋根とする。
・非日常的な緊張感のある、やや暗めの展示室に、十分な空間のゆとりをもたせて作品を展示する。
というものであった。
打合せの中で当代が度々使われた言葉「出会い、取り合わせ、景色、やつれ、やせ…」。
(竹中工務店HPより引用)

体育館に作った原寸模型による茶室空間の検討,茶室外周床の大型割肌石はアフリカ産など茶室の内部空間とディテールを拝見したかったのですが,次回の楽しみにしておきました。
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墨をコンクリートに混ぜた黒色コンクリート打放しは,想像していたよりも陰気な黒ではなく,絶妙なテクスチャーに仕上がっていた。
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水のゆらぎを映す天空光の入る地下ホール。
来館者の皆様が暫し光に癒される。
潜在意識に訴える水のイメージを生かした非日常空間。
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地下空間への非日常的な儀式性を高める大階段。
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ずいぶん以前のテレビ番組では楽焼第15代当主の楽吉左衞門氏が時々訪れる葦の茂る原野のような場所が紹介されていた。
それが具現化されたように水面に佇んでいた。
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広間「俯仰軒(ふぎょうけん)」
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姫蒲と葦が茂る水庭を眺め,一服の茶。
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元は瓦職人といわれる楽焼のロクロを使わない,ゆがんだ茶碗の美学が建築に現れているでしょうか。そういう意味では,すこし全体としてシャープな造形空間に思える。
黒色コンクリート打放しは,触覚性を愛でる美意識でしょうか。
それとも黒楽のイメージを再現しているのでしょうか。

室内の暗さは静寂で実にすばらしい。
上野の法隆寺宝物館[谷口吉生設計],佐世保の親和銀行懐霄館[白井晟一設計]を彷彿させる。

気になったのが,美術館の地上から玄関にアプローチするとき,遠方では軒下が全て姫蒲で隠れているのですが,近づくと広間の「俯仰軒」が見えてしまう。
まるで浜村準の映画解説のように思えるが,でも建築は内部に入らないとわかりませんので,今度は入ってみましょう。

たまに当主による茶会があるようで,詳しくは佐川美術館のHPをご覧ください。

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by million-lion | 2010-08-20 17:04 | 5 古典建築・現代建築

578 佐川美術館

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琵琶湖に浮かんでいるような美術館です。
静かな佇まいに,夏の日差しが,水面をキラキラと乱反射し、気持ちのよい光景を窺わす。
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建築家なら試してみたいシチュエーションですね。
若い頃,某公共建築の企画設計で提案したが軽く拒否されました。
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防水・排水対策など維持管理が大変だろうが,よく行き届いて気持ちよかった。
常設展示は、日本画家の平山郁夫氏と彫刻家の佐藤忠良氏。それと特別展が開催されている。
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樂吉左衞門館が新設され,これは次回案内します。   
佐川美術館の設計と施工は竹中工務店で1998(平成10)年に完成しています。
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外観を撮影するときに周囲の建物が入ることがあり,周囲の樹木ではカバーしきれていない。
設計に際してグランドレベルを上げていれば,別世界のような気分を味わえたのでは,とチョット残念に感じた。
勿論,周囲の建物が琵琶湖の景観に配慮していれば見えていても問題はないのですが,派手な外観と形態で存在感を示すものが意外とあり,琵琶湖の周囲には景観に対する規制がないのかと思った。

古くから名所・景観の代表とされる近江八景なのですよ。

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by million-lion | 2010-08-18 12:34 | 5 古典建築・現代建築

889 愛知万博

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あの夏も暑かった。
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いま開催中の上海万博にいけないので,5年前の愛知万博をUPします。
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ちょうど8月中旬に行きました。
パビリオンはボックスタイプが多く,上海万博ほどの派手さはありませんでした。
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えろう古い話ですんまへんが
やっぱり大阪万博がよかった。
もういっぺん見たい。
大阪復活に大阪万博の再現を!

高校1年生の僕はゾクゾクして何度も行って,ある時,人の少ないモルモン教館に入った記念に記名した。

そして,ちょうどそのころTVで流されていたサントリーオールドのCMのように,夕方,家に白人がやってきて片言の日本語で「すみません」。

1970年の大阪の超下町は,高校生のヤンキーは闊歩していたが,本物のヤンキーが歩くような光景じゃなかったので,家族で腰を抜けた。

え,大阪万博は1970年,今は2010年。もう40年前の話。

ぞっとする。

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by million-lion | 2010-08-16 21:16 | 8 芸・美・文化・歳時記

799.7 近江八景 烏丸半島 水生植物公園みずの森 睡蓮

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ハスの群生する琵琶湖の烏丸半島には,草津市水性植物公園みずの森がある。

実は,「みずの森」へハスの撮影に訪れたわけで,こんな見事なハスの群生のことは知らなかったのです。

入り口から睡蓮やハスがたくさん咲いていて十分満足していたのですが,案内に沿っているとハスの群生が見え,いったん出ることになりますが,再入場を受け取って戻れます。

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ある夏,妻の実家でハスの咲く瞬間を見たいと話すと,義父が琵琶湖で見られるので早朝に行こうと誘われたが,早朝が辛いのでなんとなく断ってしまった。

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それから何年もしてやっと訪れました。


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「みずの森」は睡蓮の撮影も楽しめます。
睡蓮をしっかり撮影できたのはここが初めて。

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いろいろな睡蓮が咲き,間近で撮影も出来ます。

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ほかの草花も手入れが行き届き,すばらしい風景で居心地のよい場所でした。

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また来ます。
琵琶湖周遊道路も気持ちがいいドライブが楽しめる。
あぁ~,いつかウォーキングかサイクリングで琵琶湖一周したい。

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by million-lion | 2010-08-14 15:40 | 7 西の旅・東の旅


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