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592.2 北村美術館 四君子苑 北村捨次郎編 渡り廊下

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立礼席の土間の東端から外に出ると茶席へつづく片流れ屋根の土間の渡り廊下がある。
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渡り廊下の北側は住居棟に面し、壁仕立てにしている。
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表門からつづく内露地はここで渡り廊下に入る。対向孔雀文水鉢。
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足元の納まりは、見所。壁の見切りは、ナグリ仕上げ。土間は平瓦の四半敷。※四半敷は、禅寺の手法。
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住居棟との露地口。
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床には見学用のカーペットが敷かれている。
渡り廊下は天井が低く、狭いのですが、南側の開放感と木漏れ日に清々しい気持ちで歩ける。
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すこし進むと、ここにも住居棟からの中潜りがある。
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三体仏竿石と大日寺の五輪塔。塀の高さ、二段構えが絶妙な意匠。
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渡り廊下の中間にコーナーを設けた腰掛。渡り廊下の見せ場で、座るとなぜか座面が高く、足が浮く。
ここは、機能より意匠が優先され、腰掛=鑑賞・会話・休息=茶の形式=表徴(しるし・記号)ではないかと思う。
渡り廊下の壁は、足元を透かしています。風通しと光を漏らすことで軽快感の演出と思う。
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隠元釣燈籠。いちばん気に入った釣燈籠です。ここで二時間ほど過ごしたい気持ちです。
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有名に手すりの意匠。すばらしさに見とれます。
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雪隠。客は、ここで手洗いを済ませます。しかし、ここは形式上の設えで、茶席では実際の使用はしないようです。このことも表徴と理解される。
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見返りの露地庭。
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中門を潜ると内露地で、右手に腰掛待合。茶室には、ここから露地を進みますが、見学者はそのまま渡り廊下を行きます。
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ここで主人から招きがあるまで、しばらく待ちます。※ここでも座ることを忘れていた。腰掛石 楠の化石
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席前の寄せ燈籠(火袋 大仏金燈籠)
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渡り廊下の柱の意匠、三つ削って景色を創っている。
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渡り廊下を抜けたところからの全景。

茶席は、次に続く。

今日の草花は、春紫苑(ハルジオン)。
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by million-lion | 2009-04-30 18:31 | 5 古典建築・現代建築

592.1 北村美術館 四君子苑 北村捨次郎編

今日は、茶苑側を案内させていただきます。

数奇屋の名工、北村捨次郎(野村碧雲荘・清流亭等)による遺作。
捨次郎は、数奇屋匠 上坂浅次郎(料亭 高台寺 土井等)の高弟。

念のため、お茶の嗜みはなく、数奇屋建築も独学です。
燈籠・庭石などの銘は、ブログUPに際して受付で頂いた案内書による。

長屋門形式の表門を入ると大きな敷石、九条家の御駕籠石。
左は、住宅棟の内玄関に繋がる外露地で、昨日のブログをご覧ください。

では、茶苑へ
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右の観音寺の三重の石塔(鎌倉時代前期)と大安寺の礎石に囲まれたなかの先に路地口の中門。
結界の留石が置かれているので、ここまで。
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中央の竹穂を垂下した透けた意匠の稲穂垣に囲まれた茶苑の玄関。
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茶苑の玄関を正面から見る。※両端の柱のゆがみは超広角レンズのせいです。

床石の大胆な意匠にビックリ、正面の地這窓から望む燈籠にハッと、右手の釣燈籠にドキッとし、立ちすくみ、心奪われて、ため息が出てノックアウトです。
玄関でこれですから、この先にはどれほどの世界が待っているのか、あとは無心で目に付くものをどんどん撮っていました。
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右の腰掛待合。座ってもよかったようです。
座の高さの体験と視線を確認するために座るべきでした。
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左の住宅棟の玄関に続く土間の内露地。
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鍍金神鈴形牡丹文燈籠 本願寺伝来。
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伊賀・六角形燈篭 辻本家伝来。
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寄付(よりつき) にじり口を設けている。
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長4畳の鞘の間。窓の配置など、視線を配るところが様々に用意されています。
※ここも茶席でしょうか。
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二間四方の立礼席 ここは吉田五十八による改修され、和洋折衷。
付書院のある床の飾り棚は、紐が巻かれた金属棒で吊られている。
天井は杉の目透かしに銀色に塗られた目地が入れられている。
床の仕上げはパーケットフローリング、土間の敷居には石が用いられている。
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住居棟との廊下の動線。

住宅棟とは、玄関の外露地、土間の内露地、寄付、廊下の4箇所あり、客の迎え方が様々に用意され、機能面でもしっかり配慮されている。
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見送りの目線。

明日は、茶席に続く、渡り廊下です。


今日の草花は、きそけい(黄素馨)常緑低木 【もくせい科そけい属】 原産地:ヒマラヤ
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日本建築家協会会長の出江寛さんの事務所の入口横に咲く。
たいぶ大きく育ち、入口をふさぐほどに育っています。
この時期、住まいと事務所の途中に前を通り、咲いているのを見るのが楽しみです。


クリント・イーストウッドが旭日中綬章を受章。バンザイ。
グラン・トリノを早く観に行かなければ。
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by million-lion | 2009-04-29 18:51 | 5 古典建築・現代建築

592 北村美術館 四君子苑 吉田五十八編

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北村美術館は京都の出町柳の近くにあり、戦前の吉野の山林王だった北村謹次郎氏は数寄者として知られコレクションを公開しているギャラリーで、主に茶道具が中心の展示。

その横の北村邸【四君子苑】が、春と秋に数日だけ公開される。額に従えば、四君子園。
公開日の案内はなく、事前に電話で問い合わせた。今年の秋は、10月20日の予定で、毎年すこし時期を変えているようです。

数寄屋造りの料亭は、高額な食事をすれば利用できるが、自由に見学できず、気ままに自由な見学をゆるさせる数奇屋造りでは最高峰。京数奇屋名邸十撰で、勿論、文化庁登録有形文化財。


施主の構想により美材・良材の得やすかった戦時下の昭和15年~19年に京の名工、北村捨次郎(施主とは親戚関係ではない)による茶の湯の施設として、伝統工法による数寄屋(門、玄関寄付、立札席、渡り廊下、小間茶席「珍散蓮」、広間「看大」)及び数奇屋造りの住居棟(遺作)が完成された。

しかし、敗戦後10年間、進駐軍に接収された住居棟は施主が一度も住まう事なく無残に改造され、昭和39年に住居棟(RC造)を近代数寄屋建築家の第一人者、吉田五十八の設計で建替、共存して一つの建物群となっている。庭も施主の構想に基づき石の収集を含め佐野越守による。


10時に一番乗りしました。もしかすると本来は11時かもしれませんが急いで準備され、入れてくれました。
そのために私達だけ、まずは、吉田五十八の設計の住宅棟から。
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内玄関は西向きで特に深い軒下の構え、午前中は逆光も重なり撮影には露出が難しい。
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玄関の内部に入ると驚くほど暗く感じ、太く大きな面取柱、梁と天井の仕上げから民家を思わせる。
ここも露出が難しく、手ブレと画質が気になる。
柱などは、空調に配慮して無垢材ではなく栗の張物。
天井は東南アジアから輸入した太い籐のナグリ仕上げで角に、床はカーペット。
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居間の天井の高さがすばらしい。
全体的には、軽やかで繊細なデザインはモダンな簡潔さが感じられる。
写真ではコントラストが強く感じますが、ここも逆光なので実際の印象は、写真で感じほどではありません。

工業化された新しい建築材料を積極的に用いることで、数奇屋建築に通ずる細い線の構成による繊細さを表現している。
アルミサッシの使用によるコーナーレスの納まりは、当時の最先端のディテールで感動した。

広間とは、段差を設け、居間との目線の調整を図っている。
しかし、内法を低くおさえ、開放しながらの結界を示しているように思える。
居間と広間は、共に埋め込み照明でスッキリ仕上げている。
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広間の和室は続き間とし、周囲に広縁を設ける。
形式化された伝統的な和風表現を自由に再構成されている。

内玄関は驚くほど暗かったが、居間と広間はとても明るく、陰翳は消されている。
吉田五十八は、元来、天井面を軽く見せ、明るい和風建築、和風の近代化を試みていた。

動線は実によく計画され、機能性もしっかり対処している。

奥の変形6畳には床の間と仏間、手前の8畳とは、引込み建具が柱で隠されている。
仏間の配置・意匠は、今でも新鮮。庭の阿弥陀がいつも見守っているそうです。
庭、茶席との視線などは様々な発見に時間を忘れてします。
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和室の建具は、吊建具により敷居にV溝、鴨居を追放し溝で処理、天井の目地と一体のデザインになるように収めている。このデザイン手法は、1957年の赤坂のS邸で実践されている。

今日はここまで、明日に続き。


写真は550枚撮るが、まだ不足。ランチを予約していたので12時過ぎに出たが、そうでなければ1日居たと思う。

親切な参考デ-タ
秋の菊(きく)、夏の竹(たけ)、冬の梅(むめ)、春の蘭(らん)から「四君子(きたむら)」
「菊」精気を益し万物を生成する根元。
「竹」不屈の忍耐力。
「梅」厳寒に強く春一番に咲く花。
「蘭」善人。王者、人格者の香り、風格。

中村昌生(京都工芸繊維大名誉教授)選出による京数奇屋名邸十撰
霞中庵(竹内栖鳳美術館)
封龍山荘
清流亭(南禅寺)
野村碧雲荘(南禅寺)
四君子苑(北村美術館)
旧広瀬別邸
虎山荘(陽明文庫)
山科山荘(北村伝兵衛邸)
有心堂(嵯峨野)
土橋邸(鷹峯)

吉田五十八[1894年(M27)~1974年(S49)]は、東京芸大教授で芸術院会員、文化勲章受章者。
日本橋で太田胃酸の創業者の家に生まれる。母方の実家を継ぎ吉田姓になる。
東京芸大は8年で卒業、岡田信一郎に学ぶ。
西洋の伝統的な建築に強い影響を受け、日本の伝統のなかにある数奇屋をモダニズム的な解釈を新たな創造の源とした。
新興数寄屋の先駆者で、作品には吉田茂邸(先日の火災で焼失)、吉屋信子邸、岸信介邸、料亭の新喜楽、つる家、歌舞伎座(建替え計画予定)、大阪のリーガロイヤルホテルなど、趣味人で長唄やお茶の関係でも交友が広かった。


村野藤吾は、吉田五十八の一周忌に当って建築雑誌のエッセイで、東京の職人による仕事の出来映えの正確さ感嘆したことを述べている。

これは吉田流がよく浸透したことを示していると考えるが、同時にこれらの仕事の欠点として「機械仕事のように正確で、その労力や細工のうまさが、素人にも、誰にでも理解できるからであろうが、同時に、時間と労力をかければ、どの職人でもやれる可能性がある」と指摘し、また、「何となく、味気のない、遊びも自然味もない」と述べる。

吉田流は「何人にも理解され万人を納得し得る丈の良さ、その良さの中に普遍的な要素が含まれている」という点では近代的な考え方に支えられているともいえる。
しかし、純粋数奇屋のなかに「否普遍性、没社会性」といった性格があり、それが数奇屋の遊びの部分、価値の転倒や反転といった方法が展開する部分なのではないかと問う。

吉田の作品は、多くの亜流を生みだすほどの普遍性をもちながらも、独自で特異な作風を保っていたこと、このことこそ考えなければならないのではないか、とも付け加えている。

そして、その普遍性は吉田流の90%であって、残りの10%には誰にも侵すことのできない聖域としての吉田固有の作風がある。
村野はこれを吉田が少年時代をすごした東京の下町の近世的な情緒に求めて、ここに吉田流の可能性をみようとした。


今日の草花は、山吹。一重と八重。
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by million-lion | 2009-04-28 20:08 | 5 古典建築・現代建築

198 ガラス 建築 かたち

板ガラスは、透明・不燃・耐久性など優れた性質で、近代建築の三材料(鉄・コンクリート・ガラス)のひとつ。つまり板ガラスがなければ現在の建築は成立しない。

古代から用いられていたが、建築材料として普及したのは近代以降で、ガラスを溶解する技術の飛躍的な進歩による。
1851年に、初めての万国博がロンドンで開催され、この時のメインパビリオンとして、水晶宮[クリスタル・パレス] (設計は造園家のジョセフ・パクストン)と名付けられた、ガラスと鉄による巨大な建築は、板ガラスの効果を強く印象付けた。
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その後、1921年、ミース・ファン・デル・ローエが、ビル全面をガラスで被う摩天楼、フリードリッヒ街オフィスビルのコンペで提案。
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現在のガラス建築 かたち
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1997年 京都駅ビル 原広司
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1999年 コム・デ・ギャルソン青山店 フューチャーシステムズ
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2002年 電通本社 ジャン・ヌーベル
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2003年 青山 プラダブテック青山店 ヘルツォーク&ド・ムーロン(北京五輪メイン会場設計)
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2006年 国立新美術館 黒川紀章

今日の草花は、ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)、カラスノエンドウ(烏野豌豆)。マメ科ソラマメ属の越年草。
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今日はバンザイもある。
住宅では、キッチンなどの火気使用室には、内装が準不燃以上の制限されていた。
それは、部屋を区切らない設計をする場合どこまでも適用され、室内での木材仕上げを困難にさせていた。それが、この5月から改正され、火気使用の範囲だけに限定された。
久しぶりに、納得できる法改正にバンザイ。
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by million-lion | 2009-04-27 20:10 | 1 設計・エレメント

706 岡山市

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大阪から最速の新幹線で45分。18キップを利用すれば2時間37分で、意外と近い岡山。
先日、TVのアド街ック天国でも取り上げられました。

周囲には訪れたい街などが点在し、四国への中継点でもある。
また、岡山県は全国で一番古い民家が残っている。
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旅の宿にした岡山駅前の三井ガーデンホテル。駅近のホテルは色々と便利。
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駅前から路面電車に乗って、岡山城。ぶらぶら歩いても行ける程度です。河を渡ると後楽園。
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岡山禁酒会館 1923年(大正12年) 建築。
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正面入口に立つ4本のコリント様式の柱頭
古代ギリシャ様式の意匠をもつ旧日本銀行岡山支店大正11年(1922年)
設計は長野宇平治。
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現在は文化・芸術の創造拠点 ルネスホール。その正面玄関。
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駅前近くの表町の商店街。
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駅前から続く大通りは、道にはゴミなども少なく、こざっぱりした印象の気持ちのよい街。交差点にあった曲面ファサードのビル。
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岡山B級グルメのドミかつ丼、発祥の店でこの旅の最後の食事。

今日の草花
蔓日日草 (つるにちにちそう)。ビンカ。
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昨日、定額給付金の書類が届いた。1万2千円は微妙な金額やけど、バンザイ。
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by million-lion | 2009-04-25 19:55 | 7 西の旅・東の旅

205 住まいの換気

住まいに居て頭痛とかよくなりませんか。
換気が悪いことが原因かもしれません。

住まいの給気口の位置、換気経路は大丈夫ですか、必要な換気を充分していますか。
給気が不十分であれば換気も不十分です。

シックハウスが社会問題になって建築基準法が改正され、換気計画を重視し、平成15年から24時間換気などの対策が義務化されました。
それ以前の住まいは換気に対して不十分で、住み手の自主的な換気計画の対応が必要です。

断熱性・気密性を高めた建築物(マンション・高気密住宅)においては、健康・住まい環境の上で重要です。
特にマンションでは、洗面所かトイレの換気扇を24時間回してされておくか、常に窓の小窓を開けておくことが大切です。

最近の換気扇は、省エネでデザインもよくなってきました。
右角の上にあるのは換気扇、下にあるのは給気口です。
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建築教育の環境工学で学ぶ換気についての内容、また、建築士の常識を、一般の方にも正しい認識をできるだけ分かりやすく個条書きにしてみました。

換気と目的
1)気流を感じない程度で室内の汚染物質を排出すること。
2)熱,水蒸気,汚染物質の除去、人に対する適正量の外気の供給する。
3)室内の空気を清浄に保つことで,気流速を得ることではない。
4)気密性を高めた場合,防ぐためには,換気回数を増す必要がある。
一酸化炭素(CO)
室内空気の酸素補給が不完全であると,酸欠などの生理的障害・暖房器具の不完全燃焼が発生し,人体に悪影響を及ぼす有害(無色,無臭)ガスで、0.16%に達すると人は2時間で死亡する。
二酸化炭素=炭酸ガス(CO2)
動物の呼吸や,石油,石炭などの化石燃料の燃焼によって発生する気体で、大気の一成分であり,それ自体は有害ではないが,地上から放出される熱を吸収する温室効果があり,その濃度が高まると地球温暖化を招く。室内の濃度を換気の目安に用いている。水溶液が炭酸水。固体はドライアイス。
断熱性・気密性を高めた建築物には重要である。また,高めることが必要である。
換気回数
厨房など燃焼器具を使用する室は,換気回数を多くとる必要がある。
必要換気量
住まいでの必要換気量は、30~50m3/h・人です。
必要換気回数
居間で0.5回/h以上。汚染質が発生している室においては,その室の汚染室の発生量,許容濃度及び外気中の汚染質の濃度によって決まる。
強制換気
機械力を利用する換気すること。換気扇など。
機械換気
1)換気経路は,主要な居室等で給気して,浴室や便所などから排気する。
2)台所用の換気扇には,燃焼廃ガスの他に炊事による煙,水蒸気,臭気などを排出するための排気能力が必要です。※換気扇を弱にすると換気が不十分になる場合があります。
3)便所や湯沸室は,室内圧を周囲より低く保つように排気機を用いた換気とする。
室内外温度差換気
換気口が上下にあり,室内の温度が屋外の温度より高いとき上の換気口から暖かく軽い空気が
流れ,下の換気口からは屋外の空気が吸込まれる。促進させるには,給気口を床面近くに,排
気口を天井近くに設けて給排気間の距離を大きくするとよい。
自然換気の原理
1)真横に隣り合う窓より,向かい合う窓のほうが期待できる。
2)自然換気通風の効果を上げるには,高温多湿になる夏季の最多風向に合わせた方位に給気口を設けるのがよい。

今日の草花は、?です。
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by million-lion | 2009-04-24 21:14 | 2 暮らし・デザイン

607.1 続・街のタバコ屋

写真の整理で街のタバコ屋が出てきたので、前回からの追加を加えて第2段です。
ちなみに、タバコは6年前にやめました。

タバコの自動販売機よりは、デザインはよく、古いほど特にいいですね。
足元は防水対策からタイル仕上げが多いのですが、目立たない場所にも意匠が凝っています。
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越前大野
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このポスターなので、京都市内です。
議員さんのポスターは、街のいたるところに見かけ、街を写真に収めるものには、チョット困るときがある。
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兵庫県三木市
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大阪市大正区
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岡山市内

今日の草花は、アヤメ科 シャガ (射干)。別名は、こちょうか(胡蝶花)
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チョットひとこと
SMAPの草薙剛が今日、公然わいせつで逮捕されたニュースが朝から流れる。
SMAPのファンでも、ましてや草薙剛のファンでもありませんが、夜中に酒に酔って裸で騒いだことは、勿論よくないことですが、なぜそんなことをしてしまったのか理解できませんが、ゆるしてあげて、無かったことにしてあげて。笑って済ませましょう。
たしかに近隣住民と警察には迷惑をかけたが、誰もいない夜中の公園での公然わいせつ罪は堪忍してあげたい。
始末書で済ませる程度のことではないでしょうか。
これくらいのことにメディアが騒ぎすぎ、大臣まですぐに発言することかな。
これで草なぎ剛が、SMAPをやめるとか、芸能界から追放なんかになれば、ちょっと世間がおかしいと思う。
そんな危惧を感じたので、全く関係はないのですが書かずにいられなくなった。
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by million-lion | 2009-04-23 21:31 | 6 パッサージュ

804 いきの構造 九鬼周造

c0195327_1953504.jpg粋という言葉をよく耳にするがいまひとつ、イメージがハッキリせず、野暮、無粋な育ちは、粋な大人になりたいと願い、建築家の必読書のひとつで若い頃に読んだ。岩波文庫で90ページ弱。
粋を学問にする、哲学できることに感心した。

以下は本文の抜粋と要約
一 序説
【いき】という日本語は民族的色彩の著しい語の一つで、大和民族の特殊の存在様態の顕著な自己表明の一つであると考えて差し支えない。

英語、独語でこれに類似するものは、ことごとくフランス語を借用し、フランス語のchicは近いが異なる。
二 【いき】の内包的構造
【いき】の第一の特徴は、異性に対する「媚態」で、異性との関係が【いき】の原本的存在を形成している。
媚態とは、一元的の自己が自己に対して異性を措定し、自己と異性との間に可能的関係を構成する二元的態度である。※措定=ある事物を、存在する対象とし立てること。定立。

【いき】のうちに見られる「なまめかしさ」「つやっぽさ」「色気」などは、すべてこの二元的可能性を基礎とする緊張にほかならない。
いわゆる「上品」はこの二元性の欠乏を示している。

【いき】の第二の特徴は、「意気」すなわち「意気地」で、江戸文化の道徳的理想が鮮やかに反映された江戸っ子の気概が契機として含まれている。
【いき】は「媚態」でありながら、なお異性に対して一種の反抗を示す強みをもった意識である。
【いき】の第三の特徴は「諦め」で、運命に対する知見に基づいて執着を離脱した無関心である。
【いき】は垢抜て、あっさり、すっきり、瀟洒たる心持でなくてはならぬ。
【いき】は「浮かみもやらぬ、流れのうき身」という「苦界」にその起原をもっている。

そうして【いき】のうちの「諦め」したがって「無関心」は、世智辛い、つれない浮世の洗練を経てすっきりと垢抜した心、現実に対する独断的な執着を離れた瀟洒として未練のない恬淡無碍の心である。

「野暮は揉まれて粋となる」というのはこの謂にほかならない。

この豊かな特彩をもつ意識現象としての【いき】、理想性と非現実性とによって自己の存在を実現する媚態としての【いき】を定義して「垢抜して(諦)、張のある(意気地)、色っぽさ(媚態)」ということができないであろうか。
三 「いき」の外延的構造
【いき】に関係を有する主要な意味は「上品」、「派手」、「渋味」などで、これらは反対意味をもち、「上品」は「下品」、「派手」は「地味」、【いき】は「野暮」、「渋味」は「甘味」である。

派手と媚態との可能的関係が示されている。
しかし、派手の特色たるきらびやかなてらいは「いき」のもつ「諦め」と相容れない。
四 「いき」の自然的表現
視覚に関する自然形式では、全身に関しては、姿勢を軽く崩すことや、薄物を身に纏うこと、薄化粧が【いき】の表現である。【いき】な姿に湯上り姿もある。

姿がほっそりして柳腰であることが、【いき】の客観的表現のひとつと考え得る。
素足もまた【いき】の表現となる場合がある。
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五 【いき】の芸術的表現
模様は【いき】の表現と重大な関係をもっている。
「媚態」の二元性が表わされ「意気地」と「諦め」の客観化として一定の性格を備えて表現は、平行線ほど二元性をよく表わしているものはない。

縦縞は文化文政の【いき】な趣味を表わし、横縞よりも縦縞の方が平行線を平行線として容易に知覚させる縦縞が横縞よりも【いき】である。
もっとも、横縞が特に【いき】と感ぜられる場合もないことはない。

【いき】な色彩とは、まず灰色、褐色、青色の三系統のいずれにか属するものと考えて差し支えないであろう。
【いき】な色とは、いわば華やかな体験に伴う消極的残像である。

建築上の【いき】は茶屋建築に求め、内部空間および外形の合目的的形成について考えてみる。
およそ異性的特殊性の基礎は原本的意味においては多元を排除する二元である。
内部空間は、排他的完結性と求心的緊密性とを具現し、他の一切との縁を断って二元の超越的存在の「四畳半」が典型的と考えられる。

材料の選択と意匠の仕方によって、媚態の二元性が表現されている。
材料上の二元性は木材と竹材との対照によって表わされる場合が最も多い。
竹のほかには杉皮付が好まれる。

室内の意匠の上に現われる二元性としては、まず天井と床との対立が両者の材料上の相違によって強調される。
また、天井そのものも二元性を表わそうとすることが多い。

床の間と畳とは二元的対立を明示していなければならない。
それ故に、床框の内部に畳または薄縁を敷くことは【いき】ではない。
すなわち、床の間が【いき】の条件を充たすためには本床ではなく、蹴込床または敷込床を択び、床の間と床脇の違棚とにも二元的対立を見せる必要がある。

なるべく曲線を避けようとする傾向がある。
なお、建築の様式上に表われる媚態の二元性を理想主義的非現実性の意味に様態化するものには、材料の色彩と採光照明の方法とがある。
四畳半の採光は光線の強烈を求むべきではない。

要するに、建築上の【いき】は、一方に【いき】の質料因たる二元性を材料の相違と意匠の仕方を示し、他方にその形相因たる非現実的理想性を主として材料の色彩と採光照明の方法とに表わしている。
六 結論
運命によって「諦め」を得た「媚態」が「意気地」の自由に生きるのが【いき】である。

今日の春の草花は昨日に続けて、とても小さな花が咲く、名前は耳菜草と思います。
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by million-lion | 2009-04-22 20:06 | 8 芸・美・文化・歳時記

596 北九州市立中央図書館 磯崎 新

1974年設計、磯崎作品の中でも1970年代の代表作。
70年代、磯崎新は建築を目指す者のスーパースター・ヒーローだった。

設計事務所に勤める知人は、この建築を見に行って、「ションベンちびりそうになった」そうです。
この作品は今回初めてなので、知人の体験を踏まえ、体と心の準備を整えて挑みました。
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屋根は、プレキャスト・コンクリート・パネルの連続ヴォールトに銅板葺き。
平面は並列・湾曲する2本のヴォールトからなる。
内部は、むき出しのリブが空間に緊張感を持たせている。
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大阪万博の開会には、心身共に極限状態で、車椅子であった磯崎新。
しかし、この作品前後は、群馬県立近代美術館、富士見カントリークラブハウス、北九州市立美術館、篠原一男との対談、伝説の新建築住宅競技1975(わがスーパースターたちの家)の審査員、論文「立方体について」、「陰翳礼讃」再読等の発表、近代建築からの離反、と建築論の転換をする絶頂期。
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今日、磯崎新の著書 建築における「日本的なもの」を手にしたので、しっかりと読みます。

今日のように訪れた日は、しとしと、と春の雨が降っていました。

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今日はとても小さい草花で名前は、ムラサキ科のキュウリグサ(胡瓜草)、と思います。
詳しい方、間違っていたら教えてください。
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by million-lion | 2009-04-21 19:58 | 5 古典建築・現代建築

391 純米酒 神亀 

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この酒は、三十五歳以上で人生の機微がわかる方におすすめします。

ビンの吊宣伝より

神亀酒造ではその他に、純米 ひこ孫、純米吟醸 小鳥のさえずり、純米 真穂人などの銘柄を輩出し、本(闘う純米酒 神亀ひこ孫物語)まで出る実力と人気の埼玉の蔵元。
昭和58年に普通酒の製造停止、昭和62年からは製造される日本酒の全てを全国で初めて純米酒に切り替え、そして熟成酒に力を入れている。
日本酒の味わいの原点を追及し、全国の酒蔵の次期後継者には神亀の蔵で修業するものも多い。

フレッシュでフルーティーな吟醸香を持った日本酒の主流と違い、「熟成」から得られる米の「旨味、コク」を、長年の研究から最良の状態を図って、管理された環境と時間だけが与えてくれる恵みを造り出す手法を施している。

神亀は、蔵元のスタンダードで2年間の熟成を経て出荷される純米酒。
大阪では、山中酒の店で買える。1.8ℓ 3103円

日本酒度+5~+6
酸度1.5~1.6
アルコール度数 15~16度
原料米 山田錦 五百万石 美山錦
精米歩合 60%
使用酵母 自家酵母

口当たりはやわらかく、熟成された濃醇な旨味とほんのりと甘みを感じ、口の中でフワッと溶けるようで、そしてスーとした切れ味でクドさは無く、口の中の後味に雑味やエグ味は残らない。

どっしりして旨い。飲むのは今回が初めて、ちょっと褒めすぎかな。
しっかりとした酒なので、中華料理などの濃い味にもいけそうです。

日本酒は、醸造アルコールを入れない純米酒、新酒より熟成酒、冷酒より上燗ですね。


今日は、二十四節気の穀雨、春の草花の替え、蔵出しマジックアワーをUPします。
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南森町から西の空 大阪駅方面
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by million-lion | 2009-04-20 19:36 | 3 食・店・酒


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