カテゴリ:5 古典建築・現代建築( 116 )

597 IL PALAZZO ホテル・イル・パラッツォ アルド・ロッシ  

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日本がバブルに沸いた頃、世界的な建築家のアルド・ロッシが基本設計。
福岡市中央区春吉に1989年11月に竣工。
基本計画と外部はアルド・ロッシで、内部はソットサス、倉俣史朗、内田繁、三橋いく代など、全体のコーディネートは内田繁でしょうか。

正面の階段を登るとピアッツァ(広場)があり、そこからホテルのエントランス。
このピアッツァからは建物のファサードと川岸の風景を眺められるように計画。

「建築は古代におけるように、建築の快適さや美しさを享受しようとやって来た市民と旅人の両方のよりどころとなるべき場所である。」
「ファサードを石と大きな鉄骨の楣でつくることで建設工程の段階をはっきり見ることができる。
楣は緑色に塗装され、構法を簡略化し、ファサードの構成に力強さと秩序をつくりだしている。
両側面は煉瓦タイルで仕上げられ、ホテル客室のリズミカルな窓を除くと、何一つとして装飾はない。」【アルド・ロッシ】

【アルド・ロッシ】
1931年、イタリア・ミラノ生まれ。
ハーバード大学、イェール大学などで教鞭を取り、ベネチア大学教授を務める。
ガララテーゼ集合住宅(ミラノ)や世界劇場(ベネチア)など,1989年AIA名誉会員,1990年プリッカー賞を受賞。
1997年、交通事故により死去。

※オープン間のない1990年2月11日、19年前の今日、新婚旅行で利用しました。なお、写真は2008年

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by MILLION-lion | 2009-02-11 17:02 | 5 古典建築・現代建築

596 大阪教会 日本基督教団 ヴォーリズ

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大阪市西区江戸堀に立つ日本基督教団の大阪教会です。
1990年2月10日この教会で夫婦の誓いを交わして、今日で19年になりました。

アメリカ人宣教師ゴルドンが中心となって明治7年(1874年)、創設された梅本町公会を前身とする、日本最古級のプロテスタント教会。

1922(大正11)年の建造で、ヴォーリズの代表作の一つです。
数少ないロマネスク様式で、重厚なアーチ、木造トラス、バラ窓が特徴です。

※ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories、1880年-1964年)
アメリカに生まれ英語教師として来日後、伝道者、建築家、メンソレータムを普及させた実業家でもある。
一柳子爵の令嬢と結婚、日本に帰化し一柳米来留(ひとつやなぎ めれる)と名乗る。米国より来りて留まる、という洒落である。
作品には、大丸百貨店、関西学院大学、旧下村邸(大丸ヴィラ)、東華菜館、山の上ホテルなど戦前の建築作品は1500に上る。
なおヴォーリズ自身は建築の教育を受けてはいない。

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by MILLION-lion | 2009-02-10 18:49 | 5 古典建築・現代建築

598 旧そごう心斎橋 村野藤吾

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昨日、百貨店のそごう心斎橋本店を大丸への身売り話が報道されました。再生からわずか5年でした。
平成12年の破綻から再生のシンボルとして平成17年に竣工した今の建物は、前身のそごうのように魅力的だったでしょうか。

写真は、前身のそごう心斎橋本店で昭和11年竣工の村野藤吾45歳の作品です。
当時、そごうは隣接する大丸百貨店(ヴォーリス設計)の後発店で、経営者は社運を新進気鋭の建築家のデザインにかけた気迫の計画でした。
退屈なファサードや均質な空間の当時流行の意匠と一線を画し、商業建築としての動線計画にも造詣の深い提案、特に御堂筋側の外観は、歩行者のサイドからの目線を重視した長大な竪型ルーバーのファサードが美しかった。内部は一転しアールデコ調の豪華なデザインでした。

現在のそごうの建物は前身と違い、御堂筋の街並みや大丸との調和も無く残念に感じており、大丸が引き取った場合に前身のそごうの建築意匠に復元する立替えを夢に見ます。

東京の丸の内では三菱一号館の復元工事が終盤で春にオープンします。
明治27年竣工,昭和43年に解体された一号館を、レンガ積など可能な限り当初の建築に忠実な再現を現代の技術の融合による復元のようです。
21世紀の継続可能な社会を築くには、建築においては伊勢神宮の式年遷宮による復元再生システムを、評価の高い近代建築にも行うことを願っていたので、一号館の復元は大いに期待していました。
存在し続けていたような錯覚とタイムスリップを体験する気分を楽しみにしています。
※ちなみにこの復元工事の設計責任者は私が尊敬し、よく拝見する街並みサイトの主催者と思います。

大阪の梅田では、阪急の立替え工事が進行中で外観の様子がほぼ明らかになっています。
また、大阪駅の横にある中央郵便局、さらには中之島にある朝日新聞社でも立替え計画が発表されています。
これらは商都大阪の景色として長年愛されてきた建築です。前身の建築と比べて意匠的にいかがでしょうか。
最近、立替えられた黒川紀章設計のソニータワーにおいては、言わずもがな。

そんな中、大阪市内その他で村野藤吾設計の建築で解体が計画されているものがあります。ぜひ、せめて意匠の継承を願っています。
大阪の再生に建築人としては、前身のそごうの建築や三菱一号館の復元というような企業の建築に対する気概をもっと強く求めたいものです。

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by MILLION-lion | 2009-02-04 18:40 | 5 古典建築・現代建築

595 平等院ミュージアム鳳翔館 栗生明

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平等院の開創950年を記念して建設された平等院の宝物館。竣工は2001年,日本芸術院賞受賞。
栗生明氏(1947年生)の設計。早稲田大学修士,東大助手,槇文彦氏の事務所出身。現在は千葉大学の教授。
地下に埋める建築が特徴のひとつでミースを彷彿させるモダニズムを基調としている。

鳳凰殿の南側にあり,建物はこんもりとした丘に埋れた格好になっている。
目立たなく計画されたエントランスに入ると10メートル以上の高さから自然光が降り注ぐ通路がまっすぐに長く伸び,正面の格子越しには国宝の梵鐘が透かしとれる。

展示室は明かりを抑え,地下でありながらも所々に自然光を取込み幻想的な空気を醸し出している。
平等院の宝物をしっかりとゆっくり楽しめ,展示室を出るとミュージアムショップと外に繋がるレストスペースが用意されています。

レストスペースの天井は低く広々とした座が用意され,[縁]空間を体感でき利用者のくつろぎの場で気持ちがよく,宝物を鑑賞した余韻に浸るときを与えてくれる。

レイトスペースを過ぎると広く緩やかな象徴的な階段があり,鳳凰殿の裏側を見ながら下りて行きます。

全体にラインを意識し研ぎ澄まされたミニマムデザインです。
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by MILLION-lion | 2009-01-27 19:48 | 5 古典建築・現代建築

502 平等院 鳳凰堂 

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海を隔てて彼岸は浄土,此岸は穢土。阿字池の中島に東向きの鳳凰が羽を広げた姿をした阿弥陀堂。

「極楽浄土この世に現れにけりと見えた」[大鏡より]

藤原時代に入り貴族の信仰は,密教より浄土思想に移り浄土に往生する前に,華麗なる堂塔を造り阿弥陀如来を安置,池に写し現世において浄土の幻影に浸った。
平安時代後期,天喜元年(1053)に,時の関白(50年務め)藤原頼通(藤原道長の長男,父とともに藤原氏の全盛を築いた)によって61歳のときに建立され栄華の象徴。もとは宇治の別荘。
庭と建築内部全面を含めて観無量寿経に説く十六想観を表現しているという。
鳳凰堂をめぐる八功徳水で満たされた七妙宝池が水想観ならびに宝池観を,池の周囲一帯が地想観および,御堂が宝楼観で,堂内の本尊,光背,脇仏,扉,周壁壁画などあらゆる諸要素が各想観を表すという。
水は,浄化作用の禊。水を隔てて相対することは,それが遠くて十万億土の彼方にあって近付けない極楽浄土。

臨終のとき,阿弥陀如来が眉間から光を放ちながら菅絃を奏でて迎えにやってくる。

この週末に宇治を訪れたい方が,平等院の案内をリクエストされましたのでUPしました。
観光案内を少し,京阪の宇治駅は,若林広幸氏の設計,宇治橋を渡り,参道のお茶の店,土産物屋を通りすぎと平等院です。
さすがに観光客は多いです。鳳凰堂の内部も今は拝観できるが,時間待ち,菩薩像はレプリカで本物は宝物館で見れます。宝物館の設計は栗生明氏。こちらは,明日にUPします。
鳳凰堂と宝物館の内部は,撮影禁止。
鳳凰堂は西に配置されているので午後から逆光になり,撮影には午前中がベストです。
近くには,宇治上神社,少し離れて黄檗宗萬福寺,醍醐寺などがあり,時間があれば寄ってください。

宇治を訪れたのちには,ぜひ感想をコメントに書き込んでください。お待ちしております。
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by MILLION-lion | 2009-01-26 20:30 | 5 古典建築・現代建築

500 東大寺 転害門

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創建当時の姿をとどめる唯一の遺構,観光客はほとんど立ち寄らない。
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by MILLION-lion | 2009-01-08 21:36 | 5 古典建築・現代建築


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