曼殊院門跡寺院

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昨日(12月3日)天皇皇后両陛下が曼殊院門跡寺院を訪れた。
 日本建築史を教えていただいた先生から曼殊院は、桂離宮とたぶん同じ普請で、江戸初期の庭と建築意匠としては京都の中でも最も高いレベルにあると学んだ。
  さらに桂離宮は内部の拝観はできないが、曼殊院は内部を自由に見学でき、その頃(35年前)は見学者も少なく、拝観時間も日没までと、曖昧で自由に鑑賞し、「黄昏の間」で静かな黄昏を過ごせた。京都観光の穴場ですよ。
2008.6.7再訪問
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日本建築史を教えて頂いた先生の師匠西沢文隆の庭園論より抜粋

  曼殊院は天台宗で伝教大師の開創とされるが是算僧都を初祖とする。第三十代良尚親王
(八条宮智仁(ともひと)親王の第二王子で寛永九年(1632)、十一歳で後水尾上皇の猶子となる)は三五歳のとき明暦二年(1656))幕命により曼殊院を御所のそばから一乗寺の現地に移した。
  敷地は石垣とその上の傾斜する土坂面とその上に立つ築地塀(四筋塀※原文のまま)で囲まれており、城廓のような構えをみせている。西の表門より入る。(※一般の拝観は庫裏から)
  主庭は南面する大書院、その東北に連なる小書院、さらにその北の「囲」と西→南→北へ連なる南庭である(なお大書院東北および小書院西に壷庭がある)。
  この庭は大きさ約1820㎡、山の傾斜部を除いた構内の平庭部分は約1150㎡、庭一面を海に見立てて三山二島を据えた。東の山が一番高く石塔を建てている。第二の山との間に石橋を架し橋挟み石を高く立て下を水が大海へそそぐ形をとる。この西に第三の山に燈籠、三尊石を立てている。その北に大中島あり、大書院東南角に迫っている。この中島は第二の山と石橋によって結ばれていて、島上に五葉の松、その側に曼殊院形石燈籠(織部型)一基、鶴島と呼ばれるもので、さらにもう一島独立した平たい中島が大書院南縁の手摺の線と小書院富士の間と「黄昏の間」の南北軸の間に抱き込まれており、東に亀頭石があって亀島と称されている。なお小書院の西南縁近く「梟の手水鉢」があり、亀石を台にして、その東にある亀頭石の傍に鋭い奇石があり亀が首を押し海洋を望見する姿とみる。
  このようにモチーフを見ぬき庭園を観賞することがまったく邪道とはいいきれない。こうしたことも了解した上でそれに関係改く庭園が美しいかどうかをじかに膚で、体で感じとることである。蓬莱島と見ようと鶴亀島と見ようとかまわない。緑と白砂と土地の起伏と平庭との対比が、建築としっくり合いながらいかに美しく融和しているかこそ庭にとってもっとも重要なことである。
  東方裏山に「山上の御茶屋」があった。承応五年(1656)四月二日後水尾上皇は修学院から曼殊院に立ち寄り、この「山上の御茶屋」で濃茶を立てておられる。昭和九年(1934)の風水害で倒れた「田楽茶席」であるかどうかは定かではない。
(西沢文隆小論集3庭園論)より

筋塀は築地塀のひとつで門跡寺院など皇室と関わりを表し、その格式の高さにより三本、四本、五本の種があり、五本を最高とする。※写真で確認すると曼殊院は五本になっている。

なお、直接の由緒をもたない寺院でも使用されていることがある。
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by MILLION-lion | 2012-12-04 10:57 | 5 古典建築・現代建築


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